ヘッダイメージ

サッカーの練習メニューを集めました!

監督や指導者・キャプテン・親子向け情報サイトです!

項目別に役立つトレーニングを紹介していきます。

ドリブル


■ドリブルのポイント
○顔を上げて周りを観ながらドリブルをする。
○ボールを足から離さず、常に触れる位置に置く。
○小刻みに細かくボールに触る。
○立ち足を軽く曲げて、動きの余裕を持たせておく。
○体全体をしっかり移動させて、軸のブレを少なくする。
○ボールは転がすのではなく、足を膝から先に出して押し出す様に扱う。
子ども達が好きなドリブルです。悪い癖を付けたまま繰り返すとその癖がなかなか抜けないので、常日頃から良い習慣の元でトレーニングさせてあげてください(猫背とか多いです)。理想はマラドーナの5人抜きですよね(大学生の頃、リアルタイムのTV中継で見てた覚えがあります)。自分は、ああいう胸を張った小刻みで足にボールが張り付くドリブルのイメージを、子ども達に伝えています。
中学生の平日トレーニングでは、(開始時間がピッタリ揃わないので)グランドに来た選手から各自で自主トレーニングをさせています。コーンを使った『ジグザグドリブル』は個人自主トレの基本メニューですね(本当は動かないコーンではなく、人相手にやりたいとこですが…)。私は要約して6種類のジグザグドリブルをさせています。一つ目が、上の動画の右足だけのドリブルです。コーンの間隔は一定でもいいんですが、あえてバラバラにする事もあります。それと、なるべく大きなコーンを使ってあげると、相手としての実感が湧くと思います(ドリブル時の目線も上がります)。※ウチには大きなコーンはありませんが…。
二つ目の、左足だけドリブル。得意な足のみのドリブルでは論外なので、苦手な足でボールを扱うメニューを入れています。こうやって毎日ドリブルをさせていると、少しずつボールさばきが上手くなりコーン間を滑らかに進める様になっていきます。個人差はありますが、1年位でスルスルとコーンを抜けて行くドリブルが出来る様になります(神経系が完成する小学生年代でやらせてください)。
三つ目、アウトサイドのみドリブル。アウトサイドではボールは体の外側になるので、しっかり体全体を移動させないと上手くいきません(『体を運ぶ』という表現をしますね)。その時に、外側にしっかり足を踏み出して、踏ん張って体の軸をブレさせない事が大事です。
四つ目、インアウト。インサイドでボールを保持しつつ相手の逆を突いてアウトで抜ける場面は多いので、実践で役立つドリブルですね。このジグザグドリブルの場合相手のコーンは定期的に現れるので、リズミカルにスパスパ抜いていく感覚を大事にします。
五つ目、ダブルタッチ。自分も良く使うんですが、インサイドでズラしたボールを逆足のインサイドで前に出して相手を抜いてしまいます。これも非常に実践的なドリブルです。
最後六つ目、足裏。足裏でボールを出してインサイドでトントンと2回受ける、その繰り返しです。フットサル系ですかね、でも、足裏を使うドリブルもやって身に付けておいた方がいいという考えで入れています。初めてやらせても意外と簡単に出来て、しかも見栄えも良かったりします。

■全員で
全員でやる場合は、四角いコート内で一斉にドリブルをさせます。このメニューの注意点としては、万遍なくコートを埋める事・他の選手に当たらない事ですね。あとは、先に記述したドリブルのポイントが正しく出来ているかどうかです。※幼児の場合には、色違いのコーンゲートを散りばめておいて「青色コーンを通ろう」とか目的を作ってあげたりします。
FPFPFPFPFPFPFP
○普通に
○スキップ
○ドリブルしつつ、笛の間だけはダッシュ
○ドリブルしつつ、笛の間だけ多彩なフェイント
○足裏で引く(交互・左右5回ずつ)
○足裏で前(交互・左右3回ずつ)
○足裏で横

■1列
3人1組、ボール1個。2人1人で15m位の対面に分かれ順番にドリブル、スイッチして次の人に渡す。他の人に見られてるからか、各個人のドリブル練習よりしっかりやりますね。

○普通
○カット(右足・左足・両足インアウト)
○インサイド(インサイドのみ・インイン足裏)
○足裏(右向き・左向き・横交互・前向き・後向き)←横の3つは、1回ずつ止めるパターン有り)
○マシューズ・シザース
○自由

※オプション:相手を付けてドリブルで抜く。抜いたら次の人にパスして、DFをする。
※別パターン:待ち時間節約の為、2人1組にして往復したら次の人に代わる。対面で待たせて、往復後パスすれば、ドリブル・ターン・パス・コントロールという要素の入った練習になります。更に、往復ではなく四角形にすれば、多彩なターンのバリエーションのあるトレーニングにもできます。

■四角競争
丁寧なドリブル技術を習得させたら、速さを競わせてみてください。四角の外をドリブルで回らせます(左回り・右回り・チームリレー方式)。
1234
※オプション:①ボールだけコーン内を通してドリブル。②角のコーンをそれぞれ1周ずつ回る。
ちなみに、競争は四角でなくても1列のジグザグ配置でもできます。

■シャトルラン
コーンを3箇所置いて、そこを行って帰っての繰り返し。これも競争になります。

○インサイド
○アウトサイド
○足の裏(正)
○クライフターン

180度ターンでなく角度を付けたい時には、三角形配置にして2度ターンさせます。この場合、下図の様に最初のコーンを共有させる配置にもできます。
1234

■ドリブルシュート
コーン間をどれでも構わないので3つ通ってからシュート。誰が最初にシュートできるかを競います。幼児など最初に理解させる場合は、コーン1つ通過から始めています。また、コーンの配置も年代によって変えてあげてください。
AB
ドリブルするコースを自分でイメージし、その軌道にしっかりボールを運べるかどうかですね。

対人ドリブル


コーン相手のジグザグドリブル練習でボールの扱いは上手くなりますが、サッカーのドリブルで相手が動かない事はありえません。※相手が居なければ、ラン・ウィズ・ザ・ボールで走ればいい(スペースへボールを蹴り出して走る)だけなので…。ドリブル練習は是非とも相手を付けて行って欲しいものですが、その時のポイントをいくつかあげておきます。

●基本部分は、ジグザグドリブルでのポイントと同じです。
●常に自分自身がボールを動かして、主導権を握っておく。
●止まって相手の出方を待つのはNG(相手の反応を待つにしても、自分主導でほんの少しでもボールを動かして優位な状況にしておく)。
●相手の動きの裏を常に狙っておく。

要するに、相手の重心の逆を突きつつ、自分のドリブルスピードの勢いを利用して進んでいくものだと思います。…なので、相手がいる状態で『切り返す』のは、自分のスピードを殺してしまう事になってしまうので個人的に好きじゃないですね(子ども達の試合を見てて「ソコで切り返すから、DFに対応されるんだよな」って思う事は多いです)。※ちなみに、逆方向への『切り返し』が嫌いなのであって、横へズラすのはOKです。

1対1


■12m四方
FW3人が、1人ずつ順番に対面へのドリブル通過を試みます。DFを抜いた瞬間に、次の人はスタート。絶え間なくドリブルしたいので、前の人が居なければ飛ばして次の人が出てください。DFは次々と来るFWに対応します(ボールを取りきらなくてもいいです)。
DF123
○間合い・駆け引き
○隙を突く
○裏を取る
○スピードの意識
○抜いた後、コースに入る

状況によってドリブルの質を変えます。DFに隙があれば、わざわざ1対1をする必要はありません(スピードを上げて、直線で抜くべきです)。DFが対応している様であれば、自分の間合いから相手と駆け引きに勝って抜いていきます。その時、動きやスピード・方向等の流れに、しっかり変化を持たせる点が重要です。

■5m
一人がボールをドリブルし、左右どちらかのコーンを手で触れれば勝ち。もう一人はボール無しDFで、先にコーンを触って阻止する。
FPDF
これも相手との駆け引きで、逆を突くという所ですね。ウォーミングアップのメニューとして、結構楽しんでやってくれるトレーニングです。

■抜いてシュート
コーン間に居るDFを抜いてシュート。前の選手が抜いたら次がすぐ出て、待つ時間を減らします。抜けなかったら即交代してDFに入る事。止めた選手は、その使ったボールを拾い攻撃側として列に並びます(DFになる選手がボールを拾いに行ってしまうと、DFが居なくなってしまいうまく回りません)。
DFFWGK
何もせず突っ込んで行っても取られるだけなので、何かしらの技を繰り出そうとします。技さえも出そうとしない消極的な選手に対して、相手を惑わす工夫をするという意識付けのキッカケになるトレーニングメニューです。抜いた後のシュートがあるので、ボールだけ抜けていくドリブルでは意味がありません。しっかりと身体とボールが一体化したドリブルが出来る様に、何度も試行錯誤させてあげてください。
前へ 次へ