全般 | 動き作り | 技術 | パス | シュート | 守備 | 戦術 | コラム |
種類 | リフティング | ボールタッチ | キック | コントロール | ドリブル | ヘディング | キープ | ポジショニング | PK戦 |
キック
サッカーなので、ボールを蹴る『キック』の技術は非常に大切です。味方にパスするにもシュートするにも、精度の高いボールを蹴れる事に越したことはありません。近い距離を正確なパスで通す『インサイドキック』、遠くの味方にロングフィードする『インフロントキック』、力強いシュートの『インステップキック』。これらのキックを使い分けて蹴れる様に、何度も何度も反復して練習しましょう(キックというのは、ボールを蹴る回数だけ上手くなっていくものです)。※シュートに関しては、違うカテゴリーで説明してあります。
近い距離
正確なパスが出せる『インサイドキック』を辛抱強く繰り返しトレーニングし、正しくて良い習慣を子どものうちに身に付けさせましょう。
一番基本のインサイドキックの練習です。右・左と順番に手で転がしてあげて、インサイドで返させます。全身は背筋を伸ばしリラックスしつつステップを踏みますが、インパクトの瞬間の足首はL字型に固定させます。踏み足は真っ直ぐ、蹴り足は垂直に開き、平たい面を作ってボールを押し出すイメージを持たせます(勢いよく蹴ってしまう子が多いんですが、面でボールを捕らえる練習なので修正します)。
体の向きは必ず正面に向かせ、蹴り足だけを垂直に開かせます(これが子どもにはなかなか難しみたい…)。あと、ボールを押し出した後に足を前に着けさせないでください(蹴った足は、スムーズに次のステップに戻します)。
こういう本当に基本的な動作がなかなか出来ないものです。上記のポイントを徹底させ、反復して身に付けさせます。人数が少なければコーチが転がしてあげて、パスミスした選手は自分でボールを拾いに行かせましょう。「ピンポーン」とか「ブッブー」とか言ってあげると、自分のキックがどうなのかがハッキリして喜ばれますね。
オプション練習:パスに慣れてない2人組だと、ボールが何処かへ飛んで行って練習にならない事がよくあります。そんな時は3~5人組にして周りを囲み、順番に手で転がす様にするといいです。パスミスされてボールを拾いに行く子がいても、配球するのは何人か居るので時間的ロスが少なくて済みます。逆に回転が悪いようであれば、中で練習する人数を2人にしてもいいです。いかに無駄なく反復させるかが着眼点なんですが、子ども達の正確さと待ち時間の関係をうまく設定するのは非常に難しいですね。
オプション練習:ある程度年代が上がったら、2人組にして足同士のパス交換ができる様になります。真ん中に2本コーンを置いて間を通す設定にすれば、目に見える目標があるので正確なパスを心掛けてくれます。
○近い距離でダイレクト(右・左)。
○コントロールと同じ足でパス(右・左)。
○コントロールと逆足でパス(右・左)。
ボールをコントロールする技術が加わります。ファーストタッチで必ず蹴りやすい位置に一発でボールを置き、2タッチ目でパスさせます。できれば、ボールに寄らせる癖を付けさせましょう。
遠い距離
とにかく、2人組になってロングキックを繰り返す事が上達の道ですね。小学6年でボールが飛ぶ様になり、5号球になる中学1年で一時飛距離が落ち、中学2年でパワーも付きバンバン飛ばせる様になります。ボールが飛ばないうちはひたすら蹴らせ、飛ぶ様になったら色々な軌道を描く蹴り方を工夫させます。また、利き足でない方でも強引に練習させないと、逆足が全く蹴れない子が続出してしまいます。それと、動いているボールを蹴った方が、より実践的なトレーニングとなります(例えばサイドなら、流したボールに対してのセンタリングとか…)。
どっちがコーン間上空を通せるか、競わせたりしてもいいです。※チーム戦も有り。
AB
正確なロングキックができる様になると、この動画の様な相手のスペースを突いた大きな展開が可能になります。※ここまでの展開は、小中学生年代では厳しいでしょうが…。3対3
3対3、ミニゲーム。ボールを当ててコーン3本を倒したチームが勝ち。コーンを倒せず転がって行ったボールは、自分で取りにいく。
AAABBB
コーンに当てる正確なキック技術があるかどうかですね。外せばボールを拾いに行く時間が掛かってしまうので、チームは2対3と数的不利な状況に陥ります。