全般 | 動き作り | 技術 | パス | シュート | 守備 | 戦術 | コラム |
ポイント | 対面 | 1stタッチ | ウェーブ | 引き出す | 1対1 | 2対1 | 2対2+サーバ | W-BOX | 1対1~3対3 |
引き出す
『パスを出す選手』と『パスを受ける選手』、パスという2人の関係なのでどちらも大事なのですが、主導権を持つのは間違いなく『パスを受ける選手』の方です。人が動いた所に合わせて良いパスを配給する、それがスムーズな攻撃をする為の最重要項目であるのは明白です。逆のイメージで、パスを出した後に走り始めるサッカーって、ぎこちないと思いませんか?
この事は、シュートをする為にパスを受けるFWにも当てはまります。ゴール前 ボールを引き出す動きをしてパスを受けてシュートを決める、そういうトレーニングメニューです。
GKFWFWFW
マーカーに2列で並びます(図は簡略化して3人で回していますが、通常はボール拾いもあるので列を作ります)。コーンの手前で受けるべくFWが走り込みパスを引き出すアクションをおこし(呼ぶ声も必要です)、そのFWに合わせてボール保持者は早いパスを供給します(強いパスをコーンに向けて出すので、あとはタイミングだけ)。このペナルティエリア周辺で斜めに走り込む事を『ダイアゴナルラン』と言い、DFラインやマークのズレを生むFWの有効な動きであると言われています。基本、ゴール前には時間もスペースも無いので、FWはパスを受けたら即座にシュート(それでも、シュートは確実に決めさせます)。要は、シュートを撃つ為に動き出した選手に合わせて、タイミング良くパスを出せれるかどうか?という点に尽きますね。
この繰り返しを、左右交互に休む間もなく続けさせてください。パスを出した選手がすぐに次のシュートの為に動き出せば、5秒間隔で反復できるトレーニングです。反対にパスに合わせて走り始めようとする選手は、動き出しも遅れるので見て分かります。しっかりと自分が主導権を持ってボールを引き出す事を、常に意識させる様にしてください。
オプション練習:DFの前を駆け抜けるのではなく『プルアウェイ』と言って抜けるフリをし釣っておいて自分は戻り、後ろのスペースで前を向いてパスを受けます。図の左右逆位置でシュートを撃つという事。この『プルアウェイ』も、FWが使うオフ・ザ・ボールの代表的な動きのひとつです。
スルーパス
FWでパスを引き出す動きの代表は、何と言ってもDFライン裏への飛び出しですね。オフサイドラインぎりぎりで抜け出る瞬間にスルーパスを引き出せれば、あとはGKとの1対1を決めるだけという状況にする事ができます。
GKFWFWFW
オフサイドの判定は、パスを出した時点のFWの位置で決まるのであって、パスを受けた場所ではありません。そのルールを踏まえ、スルーパスはFWがオフサイドラインを駆け抜ける瞬間をキチンと見極めて出しましょう。【オプション練習】
①ひとつ余分にパスを入れれば『ワンツー』、真ん中にクサビを置いて逆が受けスルーパスを出せば『3人目の動き』になります。
②シュートした選手は次のDF、プレッシャーのある中でのシュート練習。DFと1対1でマッチアップする練習にはしたくないので、前の選手がシュートを撃ったならばすぐに次のパスを供給させDFの守備が整う前にはシュートを撃たせましょう。
1対1 × 3か所
実際に、ゴール前でDFと駆け引きしてボールを引き出す練習です。コーン間でパスを受渡ししているコーチ一人が前を向いたらパスを出すので、各々タイミングを取って動き出しします。
※オフサイド有り。
CCFWFWFWDFDFDFGK
パスを受ける瞬間に相手DFから如何に離れていられるかが肝なので、相手をどう釣ってどのタイミングで動き出すのかですね。サイドのスペースや裏、引いてクサビのリターンでもいいです。ゴール前なので自由なアイデアを持たせてやらせてみましょう。