ヘッダイメージ

サッカーの練習メニューを集めました!

監督や指導者・キャプテン・親子向け情報サイトです!

項目別に役立つトレーニングを紹介していきます。

鳥籠


■7m四方(3対1)・10m四方(4対2)
私のチームでは『馬鹿回し』って言ってます。コート内で3対1または4対2。ボールを投げ地面に着いた瞬間全員が座り、遅い人が最初のDF。2本目以降のパスから開始。パス回しのボールを奪われコート外へ持ち出されたら、DF交替(パスミスも交替)。DFの寄せが甘い様であれば、誰かが5秒持てたなら貯金+1(交代が1回分チャラ)とかにして守備の意識を高めます。

○周りを観て状況を把握(ダメならダイレクトで返す等)。
○コントロール(足元に止めない)。
○パスコースを作るポジショニング。
○パスを通す意識。
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パス回しなので、まずはパスコースを作る事を意識させます。受ける側のポジションがDFの影にならない位置取りをするのは当然で、出し手側もDFに当たらない様ボールをずらしてパスコースを作らないといけません。出す側のこういう感覚を持ち合わせてる子は少なく、DFの位置に関係なく味方が見えているというだけでパスを出してインターセプトされてしまうというパターンは多いです。50cm位の事なんですが、それはDFに当てないパスをする上で大きな差となります。

つまりは、ボールを動かして自分主体にプレーしましょうという部分なんですが、それって実はパスを受けた時点から始まってたりするのです。自分のペースでボールを動かす事によってDFは合わせてステップしなければいけなくなります。主導権をもってDFと対峙すれば、コチラの好きなようにプレー出来るものです(例えば仮に、判断変えて切り返す時とか、DFの足が浮いているどうにもならない瞬間に裏が取れたりします)。くれぐれも『足元に止めてから次を考える』なんてプレーは無しでお願いします。

…という事は、パスを受ける前から周りの状況を把握して次の展開を読まないといけないという事になるんですが、基本的にボールが来た方向からDFも一緒に来るパターンは多いですよね。その場合、逆に展開したいから、ボールコントロールも逆側、受ける足も遠い足で、次に繫がる体の向きも逆方向になります。先を見通したボールの扱いという所は、何が何でもこだわり続けてくださいね。

チームとしてリズム良くスムーズにパスが回りだすと、とても楽しいものです(ダイレクトで返して、DFを軽くあしらったり…)。軽快なタッチでパスを回せる、そんな『鳥籠(馬鹿回し)』を目指してみてください。あと、2人のDF間や股を通せば貯金+1とかすれば更に楽しくなりますね。

■オプション練習
○3対2
キーポイントは同じ。人数的に厳しいのですが、4対2や3対1以上に意識を高めてやれば出来ます。

○2対1
上記で書いた『出し手側がDFに当たらない様ボールをずらしてパスコースを作らないといけない』事が如実に表れるメニューです。ズラしてパスし、DFの裏を取った所にダイレクトのリターンが来るとか出ればOKです。

○10四方 3対1。
パスを出した人はもう一人と場所を入れ替わる。

○5対5等 同数鳥籠。
攻守は絶えず切り替わります。ダイレクトパスで1点、合計5点で勝ち(リターンパスはカウントしない)。

○5対5等 同数鳥籠。
両チーム内で1~5の番号を決めておき、その順番でパスを回す。奪ったら奪った側のチームで順番にパスを回す。

○5対1。
四角形の辺の外に4人プラス 中で1対1(三角形の4対1でもできます)。積極的に中の選手を使います。
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○5対2。
誰でもいいので、中のマーカーエリアを積極的に使います。DF2人は、四角内でパスを受けたりドリブルで進入されたりしない様に守ります。中を利用する選手は入れ替わり立ち代わり、誰もが隙を狙ってチャレンジします。
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○二重鳥籠。
外側のB4人は、どんな時でも四角内に入れません。内側3対1、Bが奪った時点で全体での5対3になり、今度はBがボールを奪われない様にパスを回します。Aは四角の内外関係なくボールを奪いに行き、奪って再び四角内での3対1に持込みます。5対3ではどこまでも広がってしまうので大外の枠を設定しておき、出たら3対1からのやり直しにします。
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※内側4対2+外5でも、可能です。

エリア無し


エリアを決めない、4対1の『鳥籠』。4人の距離間は必ず10m、2タッチでの早いパス回しをしていきます。ズレたパスでも、ボールを追いかけつつ全体の10mの四角形を変えない様にしなければいけません。パスがズレまくると走り回らなければいけないという、かなりキツいトレーニングメニューになります。

ロンド


あえてダイレクトのみでパスを回す『鳥籠』の事を『ロンド』と言い、バルセロナが行う8対2で有名になったメニューで3対1以上であればできます。ただ、DFが2人では子ども達の年代ではうまくいかないので、DF無しまたは1人の設定にした方がいいですね。ポイントとしては『とにかく軽快にボールを動かしてDFに的を絞らせない』という所。この時、遊びにならず試合と同じ様に、インサイドのインパクトを大事にしたパスを味方にキッチリ通させましょう(隣ではなく対面に強いパスが優先)。人数が少なくダイレクトパスが回りづらい時には、1人だけはフリーで持ってもOK等の工夫をすると改善します。

攻守切り替え


2対2対2で、1チームがDF。4対2と似てるんですが、取られた瞬間にそのチーム(2人)がDFになります。すぐに攻守が切り替わるので、4対2と違って休む暇はありません。

気をつけるポイントは全く同じなんですが、攻守の切り替えがすぐ行われるので奪われたらすぐに取り返させるという所が入ってきます。攻守が切り替わった瞬間ボールに一番近いのは奪われた選手なので、すかさずボールを取り返す様にさせてください。

私の場合シンプルな形にしてボールを触る回数を増やしたいので2対2対2をする事が多いんですが、このトレーニングは3対3対3・4対4対4にする事もできます(余った選手がいたらフリーマンにさせてます)。人数が多いと『同色パス無し(難易度を高めれる)』『各色1人の王様に優先してパスを回す(王様を探すので顔が上がる)』とか楽しめるルールを付け加える事もできますね。他には『ダイレクト使えたら1点、合計5点でDFチーム借金1』とか…。ダイレクトを使ったパスが優先される様になると、軽快なパス回しになって見てて気持ちいいですよ。
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攻撃側は、それぞれ辺に付いた方が角に付くよりも次への展開の角度が広くなります(180度と90度の差)。その辺のラインで一番次に展開できる位置を常に探し出して、ポジショニングし続けなければいけません。ボール保持者の横に位置してしまうとパスコースはありますが、次の展開をしようとする時にはDFに対応されてしまいます。可能な限り前で、しかもDFにインターセプトされないギリギリの位置がベストポジションという事です。
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