全般 | 動き作り | 技術 | パス | シュート | 守備 | 戦術 | コラム |
基本 | ダッシュ | チャレンジ | カバー | マーク | ディレイ | 4対4 | 5対6 | 放り込み |
カバー
■15m四方
ライン上でボールを受ける声(ヘィ!でも何でもいいです)を出す。コーチは声の大きい選手にボールを配球し、2対2開始。逆ラインのドリブル通過で勝ち。
○チャレンジ(正しいアプローチ)
○カバー(ポジショニング)
○コミュニケーション(後ろからのコーチング)
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守備の基本である『チャレンジ&カバー』を一番簡略化したトレーニング方法です。攻守が同数なので『チャレンジ』と『カバー』の役割がしっかり出来ていれば、キッチリ守れるはずです。2人で守るのでお互いのコミュニケーションが、まずは大事です。「俺が行く」「任せろ」「頼む」「行って」等の声で、まずはファーストDFをハッキリさせます。『チャレンジ』は前ページの練習で出来ているはずなので、ココでは『カバー』を重点的にトレーニングてください。声も後ろに居る『カバー』側の方が重要になってきます。「縦を切れ」「遅らせろ」「右へ追い込め」等、しっかりと『チャレンジ』側を動かす声をかけさせます。
『カバー』のポジションですが、『チャレンジ』が抜かれても対応でき、パスが出た時に自分がチャレンジできる位置取りをします(図の3番)。目線は、ボールとマークする相手を同一視野に!ボールだけに集中してしまった結果ポジションを変えられ、パスを受ける相手を自由にさせてしまうという失敗はよくあります。
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この時『チャレンジ』のプレスがどの位かかっているかで『カバー』する対応を微妙に変えます。プレスが甘かったら抜かれる場合を想定する割合が高いですし、相手が後ろ向きの場合は苦し紛れにパスを出す可能性が高いでのインターセプトを狙います。どこが危険なのかを常に意識してポジションを取り、奪えるチャンスを逃がさない積極的な守備をさせましょう。『カバー』という守備の役割において、この事はどんな練習であっても常に頭に入れておかねばいけません。
発展形
コートの外に味方(サーバ)を置いて、3人の攻撃を2人で守備します。パスが回り刻々と状況が変わるので『チャレンジ』と『カバー』の役目が頻繁に入れ替わります。
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輪をかけて発展させると…。サーバ(S1・S2)をボール保持側の味方にします(2人のサーバ共、最後にボールに触った側の味方です)。ラインゴールではなく、対面のサーバへパスが回ったら勝ち(S1→S2、S2→S1)。これを続けて繰り返すと攻撃方向も連続して変わっていくので、守備は更に複雑になります。※前線へのパスを通させない為に、サーバ→サーバ間のパスコースを最優先に切らせます。2対2以上
この『2対2』のトレーニングは『3対3』以上でも行えます。基本的には『チャレンジ&カバー』。ボールがない局面は『マンマーク』だったり『ゾーンディフェンス』だったりで、そこは監督の戦術次第で変わりますね。
ただ、ロングパス等で相手にとっての前線へパスが通ってしまうのは非常にまずいです。『ゴールを守る』という原則のもと守備をしていくと、前線(ゴール前)は優先して守るべきエリアです。前線を守るか・浅い位置(相手陣内)で奪いに行くかの選択があるのであれば、明らかに前線(ゴール前)を守る事の方が大切です(前線にパスが出せなければ相手は後方でパス回しする事になり、守備としては前向きで守りやすい状況を作る事ができます)。
この場合の『チャレンジ&カバー』は、相手と駆け引きして(あえてパスを出させる所を緩くしておく)一番は前線にパスを出させないコースを切る(中を絞る等)ポジションをとらなければいけません(例えば、3対3等でひとりが深追いしてマークした為に、最前線の相手へとパスが通ってしまうという事がよくあります)。もし、浅い位置(相手陣内)で取るという戦術ならば、複数の選手が連動して奪いきらなければボールはすり抜けてきてしまいます。
組織的守備をする為にチームとしての統一意識が非常に大事で、そこまでを理解させる指導力も必要です。
■40m×20m
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こんな感じの真ん中を区切ったり(それぞれで2対2)GKを付けたりというパターンも有りですが、守備の本質は変わりません。『チャレンジ&カバー』をさせる事とゴール(前線)を狙わせない(どこを優先して守るのか)事です。コミュニケーションをとり、チームとして組織的な守備ができる様に声をかけてください。